嗚呼、私だけが地獄の日々。
花輪和一『呪詛』
絶対買ってまうやんこんなん
これが並べてあった本屋さんの新刊コーナーを見てると現代がいかに自由な社会じゃないかがわかる気がする
同じテレビを見て同じネットの情報見て同じタレントをみんな好きになる
テレビとネットがあるから流行りが出来るのは仕方ないと思うけど作品作りには関係なくていいと思う
よくアーティストは流行とか社会とかを意識して作品作るべきって聞くけど僕にはよくわからない
呪詛というタイトルとこの表紙にまず痺れた
花輪さんはここんとこどうしたんや
最近の作品がとにかく凄い
初期から刑務所のあたりまでってなんやかんや人間の業をほんまに呪いを込めながら、でもニヤニヤもしながら描いてるって感じやったけど
なんやろ一気に覚醒しはったんやろか
これまで花輪さん自身の怨念漫画やったのがなんていうか最近極上のエンターテイメントになってる気がする
エンターテイメントっていうとかなり語弊があるな
なんていうかなぁ
とにかくめちゃくちゃカッコイイ
絵もお話も小気味良くてハッとする
アッパレやわ
ゴジラの漫画の時が特別なんかなと思ってたけどそうじゃなかった
これからますます楽しみや
この単行本にはここ十年間の作品が載ってるので読み進めればその変化がわかると思う